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【ワンピースカード】メタゲーム完全攻略【師弟の絆環境】

【ワンピースカード】メタゲーム完全攻略【師弟の絆環境】
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メタゲーム完全攻略!

こんにちは!山川洋明です。

ワンピカードでは、お気に入りのリーダーや特定のデッキを使い続ける人もいれば、フラッグシップバトルやエリア大会といった大きな舞台に向けて、使うデッキをガラッと変える人も多く見かけます。一体何を使えば一番勝てるのか、それは人それぞれ違いますし、自分が一番しっくりくる、勝てるデッキにたどり着いた時に、その人のメインデッキが決まることもありますよね。

たとえば、今なら青紫ルフィが多くの大会で最多勢力を占めているのも、デッキパワーや多くのデッキに相性がいいからと言えます。

op11-040モンキー・D・ルフィ

多くの場合、自分がうまく使えるデッキを素直に練習して大会に持ち込むのが一番多いと筆者は感じています。ワンピースカードは、リーダーやお気に入りのキャラへの「愛」を貫くゲームでもあるからです。

一方で、「メタゲーム」を深く考えるプレイヤーも一定数います。

ここで簡単に「メタゲーム」について説明させてください。

メタゲームとは、カードゲームにおける「流行りのデッキや戦略、そしてそれらに対する対策を考えるゲーム」のことです。単に自分の手札や盤面をどうするか、といったゲーム内の駆け引きだけでなく、大会全体の環境を見渡し、「今、どんなデッキが強いのか」「その強いデッキにどうすれば勝てるのか」といった、ゲーム外の戦略を練ることを指します。流行りのデッキを「メタる(対策する)」という言葉もよく使われますね。

さあ、今日はこの奥深い「メタゲーム」について、一緒に深く勉強していきましょう!


1. なぜメタゲームが存在するのか? メタゲームが読めた場合のメリット

「みんなが好きなものを使えばいいのに!」

筆者も、これが理想的なカードゲームの楽しみ方だと心から思います。しかし、好きなものを使いたいという人もいれば、

「とにかく目の前の大会で勝ちたい!勝つためならどのデッキでも練習する!」という人ももちろんいます。

特に、フラッグシップバトルでは特別なプロモーションカードが賞品になっているし、エリア大会では、その先にある全国大会出場を目指して、猛練習や研究を続けているプレイヤーたちがひしめき合っています。彼らにとって、「勝利」は非常に大きなモチベーションであり、そのために最善の戦略を練るのは当然のことなのです。

フラッグシップバトルコビー

例えば、「青紫ルフィが最強だから、青紫ルフィを練習しよう!」と考えるプレイヤーが多数いるとします。

この場合、大会には青紫ルフィの使用者が多くなる傾向にありますよね。

しかし、その一方で、「青紫ルフィを倒すために、赤黄ベロ・ベティを使おう!」と考えるプレイヤーも現れます。

op05-002ベロ・ベティ

これはまさに、青紫ルフィの弱点を突こうとする「メタ読み」の思考です。

仮に、青紫ルフィ対赤黄ベロ・ベティの相性が2:8だとします。これは、赤黄ベロ・ベティが青紫ルフィに対して80%の勝率を持つ、ということです。

もし、あなたが参加する大会に7人の青紫ルフィ使いがいて、あなた一人だけが赤黄ベロ・ベティを握ったと想像してみてください。この場合、あなたが優勝する確率は劇的に跳ね上がります。

op08-069シャーロット・リンリン
リンリンが間に合えば青紫ルフィ側にも希望が!

具体的な計算をしてみましょう。

あなたが優勝するためには、決勝まで勝ち上がり、そして最終的に青紫ルフィを倒す必要がありますよね。今回はスタンダードバトルを想定し、単純に青紫ルフィとのマッチアップに80%で勝てるという前提で計算してみます。

まわり全員が青紫ルフィなので、あなたの優勝確率は、単純計算で以下のようになります。

0.8(1回戦の勝率)×0.8(2回戦の勝率)×0.8(3回戦の勝率)=0.512

つまり、あなたの優勝確率はなんと約51.2%にもなるのです!

それに対して、この環境で青紫ルフィを握っていたプレイヤーの優勝確率はみんな7%にも満たないのです。

完全なじゃんけん大会でも12.5%の優勝確率が約束されているので、デッキ選択を誤ると優勝確率が半分近くも下がるということができます。

スタンダードバトル優勝賞品勝者だけが正義だ
スタンダードバトル優勝賞品。じゃんけんでも獲得チャンスが!

これはあくまで簡略化した計算ですが、メタゲームを読み切って、流行りのデッキに強く出られるデッキを選択するだけで、勝率をとてつもなく跳ね上げることができるということがお分かりいただけるかと思います。

この「デッキ選択」という段階で、すでに勝利への大きなアドバンテージを得られるのが、メタゲームの最大の魅力であり、多くのプレイヤーが研究を重ねる理由なのです。


2. メタゲームは常に変動する!「読み合い」の奥深さ

しかし、メタゲームはこれほど単純には進みません。仮に、青紫ルフィが赤黄ベロ・ベティの隆盛によって、環境から駆逐されたとしましょう。つまり、大会で青紫ルフィを見かけることがほとんどなくなった、という状況です。

こうなると、今度は環境が赤黄ベロ・ベティだらけになります。みんながベロ・ベティを握ってくるわけですね。

そうなると、どうなるでしょう?青紫ルフィ環境では圧倒的な勝率を誇ったベロ・ベティも、自分と同じベロ・ベティ相手には勝率は50%に低下していきます。

そして、さらにそのベロ・ベティに有利なデッキが台頭してくる可能性があります。黒ルッチや緑ゾロですね。

op07-79ロブ・ルッチ

この一連の流れこそが、まさに「メタゲーム」そのものなのです。

例えるなら、これは「じゃんけん」のような関係だと言えます。

  • 青紫ルフィ(グー)
  • 赤黄ベロ・ベティ(パー)
  • 除去デッキ(チョキ)

このように、互いに有利不利な相性を持つデッキが環境の中で優位に立ち、また次の対策デッキによってその優位が揺らぐ、というサイクルが繰り返されます。

閑話休題~動物界のメタゲーム

これと似た話は、実は自然界でも見られます。

例えば、オオカミとリクガメとウサギの3種類の動物がいる島を考えてみましょう。

オオカミは肉食動物なので、リクガメもウサギも食べたいところですが、リクガメは硬い甲羅で身を守るので、食べることができません。

つまり、オオカミだらけの環境ではリクガメは鉄壁で生き延び、好き放題に餌となる草を食べまくって大勝利です。結果として、オオカミは餌がなくて数を減らしていきます。リクガメの鉄壁や要塞というと、ワンピカードだとさながらユースタス・キッドがイメージに近いです。

op01-051ユースタス・キッド

では、リクガメの王国ができるかというと、そうではありません。 リクガメの宿敵は実はウサギなのです。ある子供向けの童話では競争してカメが勝ちますが、現実は非常に厳しいものです。リクガメは動きがトロいので、草をほぼすべてウサギに食い尽くされてしまいます。ウサギは無限の食欲と、カメ以上の機動力を備えているからです。

EB01-006トニートニー・チョッパー
ウサギじゃないけど、キッドの天敵

実際、かつてガラパゴス諸島にたくさんいた巨大なゾウガメたちは、ヨーロッパ人が持ち込んだたった数匹のウサギに草を食い尽くされて絶滅寸前まで追い込まれたことがあると言われています。

とは言え、リクガメを圧倒するウサギも、オオカミの前には無力で、一方的にKOされていきます。

op05-007サボ
キッドを倒すチョッパーの天敵

これもワンピースカードのメタゲームと非常に似ていますね。ただし、ワンピースカードではここまで一方的な相性や、まるで10:0のようなマッチアップはほとんど存在しません。どんなに苦手な相手であっても、一矢報いることは十分に可能です。

むしろ、苦手なデッキ相手に相性を逆転するような秘策やプレイングを見つけ出せれば、それはまさにメタゲームを超越することだってできるのです。


現在のワンピースカード環境とメタゲームの最前線

さて、ここからは、まさに今のワンピースカードのメタゲームに焦点を当てていきましょう。

先日の北海道でのエリア大会の分布を見ると、青紫ルフィが21%で最も多く使われ、それに続く形で緑ゾロが19%と二番人気でした。

このように、性質の異なる二つの強力なリーダーが環境のトップを分け合うと、プレイヤーの立ち回りは非常に難しくなります。

例えば、青紫ルフィを「絶対に倒す!」と意気込んで赤黄ベロ・ベティを持ち込んだとしても、今度は緑ゾロに切り裂かれてしまう可能性があります。

op12-020ロロノア・ゾロ

かと言って、緑ゾロに相性の良いデッキを持ち込むと、今度は青紫ルフィに蹂躙されてしまう。

このように、メタゲームの合間を縫って勝ち切るのは容易ではありません。まさに、針の穴を通すような繊細なデッキ選択と、確かなプレイングが求められる状況と言えるでしょう。

それでも、こうした複雑な環境の中、多くのプレイヤーたちの意識の外から栄冠を手にしたデッキがありました。

それが、赤ゾロです。

こうした大会の分布や結果を見て、

「次は青紫ルフィが増えるのか?」

「それとも今回勝った赤ゾロが数を増やすのか?」

「それに対して、新たなメタデッキが登場するのか?」と、他のプレイヤーたちがどんなデッキ選択をするのかを予想するのが、メタゲームの最も面白いところです。

これらの要素を深く考えた上で、自分が使うデッキを決め、そしてそのデッキの練度を極限まで高めることで、大事な大会で勝利を一つでも多くもぎ取れるようになるはずです。


おわりに:メタゲームを制し、勝利をつかむために

メタゲームは、単に強いデッキを使うだけでは勝ち続けられない、常に変化し続ける生き物のようなものです。

環境を読み、対策を立て、またその対策に対する対策を考える。

この連鎖こそが、メタゲームの真髄です。

もちろん、自分が大好きなリーダーやカードで戦い続ける「愛」も、カードゲームを楽しむ上で非常に大切な要素です。しかし、時にメタゲームの視点を取り入れることで、新たな発見があったり、これまで勝てなかった相手に勝利できたりと、ゲームの楽しみ方がさらに広がるかもしれません。

ぜひ今日の記事を参考に、次の大会に向けて、あるいは普段のフリープレイの中で、メタゲームを意識したデッキ構築やプレイングを試してみてください。

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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この記事を書いた人

8パックバトル5連覇!ワンピカデッキ構築劇場

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