はじめに
こんにちは。山川洋明です。
今週末、バンダイフェスで禁止・制限カードが発表されます。
『神速の拳』が発売されて約2週間が経過し、環境は大きく変化しました。
特に、青紫ルフィや紫カタクリといったデッキが台頭し、これまでの勢力図を塗り替えています。
このタイミングでの禁止・制限カードの発表によって、さらに環境が変わることは間違いないでしょう。
今回の改定は、フラッグシップバトルや来月から始まる店舗予選にも大きな影響を与えると考えられます。
デッキ構築やメタゲームを考える上で、禁止・制限カードの予想は非常に重要です。
環境予想をすることの意義
「そんなの考えても仕方ないんじゃないか」と思う方もいるかもしれません。
筆者は予想を当てることよりも、「こうしたら環境がもっと楽しくなるのではないか」と各々が仮説を組み立てていくことの方が重要だと考えています。
ワンピカードの開発チームや運用チームには、膨大な人員によるテストプレイや試行回数があります。
1プレイヤーがそれを超えることは物理的に不可能です。当然予想したところでほとんど当たることもありません。
しかし、こういった課題を考えることは、プレイヤーとしてのカードゲーム脳が間違いなく鍛えられます。
- 環境理解
- カードプール
- 主要デッキたちの強さの源泉
これらすべてに考えを張り巡らせることになるからです。
ぜひ今日はこの記事で一緒に未来を予想しながら、カードゲーム脳を鍛え上げましょう。
過去の禁止・制限改定の傾向
過去を振り返ると、特定のカードが強すぎる場合や、ゲームバランスを崩す要因になっている場合に禁止改定が行われてきました。
例えば、圧倒的な勝率とシェアを誇った赤紫ローやサカズキなどがその典型です。
また、初めての禁止改定でモビー・ディック号が禁止された時は、その後にナミが台頭することまで見越してカバジまで禁止されました。
短絡的な解決だけでなく、次の環境も見越した制限を出されるのが特徴です。
ところで、ワンピカードには約100人ものリーダーがいます。特定のリーダーが強すぎると、ほとんどのリーダーが使われなくなってしまいます。
「禁止カードが出るのは嫌だなぁ…」
と思う人も多くいるでしょう。せっかく買ったカードが使えなくなるのは悲しいことです。
一方で、禁止カードが出ることによって、今まで日の目を見なかったカードに出番が来ることも往々にしてあります。ですから、禁止・制限改定は決して悪いことばかりではないのです。
今回の改定で影響を受けそうなカード
では、今回の改定で影響を受けそうなカードをいくつか考えてみましょう。
禁止・制限の候補となるカード
青紫ルフィや緑紫ルフィの核となるカード
候補:ゴムゴムの巨人

- 理由:このカードがあることで終盤の攻防でルフィ側が圧倒的に有利になっている
青ドフラミンゴのキーカード
候補1:トラファルガー・ロー

理由:この世界の4コストキャラの大半が機能不全に陥っている
候補2:ジンベエ

理由:圧倒的展開力で序盤から大差がついてしまう
黒ティーチのキーカード
候補1:リーダーティーチ

理由:登場時効果に頼るデッキが軒並み機能不全に。
候補2:ジーザス・バージェス

理由:除去をKO効果に頼るデッキが完封される。
黒系除去デッキのキーカード
候補1:氷河時代

理由:大型キャラが簡単に除去されてしまう
候補2:ゲッコー・モリア

理由:圧倒的なアドバンテージ量。黒の8コストが固定化されてしまう。
エラッタ予想
これらの候補の中から、筆者は3枚のカードに改定が入ると予想しました。
禁止と言うより、実質的なエラッタ(=カード修正)が入るのではないかと見ています。
エラッタとは、サカズキや赤紫ローが禁止されたあとに生まれ変わったカードとしてリメイクされたことをさします。
交流会で新リーダーとしてカードが配られていたのをご存じの方も多いでしょう。

というわけで、今回は主に実質的なエラッタが出ると見ました。
1ゴムゴムの巨人
このカードは10ドンたまると、実質的に代償も手札消費もなしでパワーを+4000します。
特に青紫ルフィでは、ドンがたまったあとには毎ターン山札を上から5枚見れるため、ゴムゴムの巨人を毎ターンのように打ち続けてきます。
この覚醒モードに入られると、ほとんどのデッキが青紫ルフィを突破できなくなります。
「毎ターンゴムゴムの巨人をうちながら、リーダー効果も使えるのが問題点」なのです。
ゴムゴムの巨人とリーダー効果のおいしいとこどりがあまりにもズルい。ならば、どちらか一方しか使えないようにすれば
ゲーム体験は健全化するのではないかと考えました。
筆者が予想したエラッタはこうです。
現在:ドン-2
エラッタ予想:ドン-3
ドンを3つ戻すことにすれば、青紫ルフィと言えども容易にゴムゴムの巨人を乱射することはできません。
ゴムゴムの巨人に終盤の防御を頼っている緑紫ルフィも同様です。
1コストで代償を払えばパワー4000あげるカードというのは、ゲーム体験や楽しさを高める上では存在が肯定されるべきものです。
代償なり発動条件が見合っていれば問題はないでしょう。
ゴムゴムの巨人が初登場した環境ではまったく問題もなかったですが、青紫ルフィとの組み合わせがあまりにも凶悪と言えます。
2氷河時代
せっかく出した大型キャラが氷河時代を絡めてKOされた経験をした人は星の数ほどいるでしょう。
筆者もその中の一人です。
特に黒ルッチが使う氷河時代は強力です。ジャックやリーダー効果と組み合わせると、9コストのキャラですら海の藻屑になります。
エラッタ予想はこうです。
現在:コストを5下げる
エラッタ予想:コストを4下げる
コストの下げ幅を調整することで大型キャラの生存率も上がり、ゲーム体験も快適になると予想しました。
3ゲッコー・モリア
モリアが生み出すアドバンテージはあまりにも莫大すぎました。
「モリアを叩きつければ勝ち」あまりにもモリアは強すぎたのです。
しかし、本当にモリアを強く使っているのは、黒ルッチや黒黄ルフィなどです。
黒ルッチはレベッカやスパンダインと組み合わせることで、多面展開と多面除去をこなしていました。
黒黄ルフィでは毎ターンリーダーのパワーを9000にしたうえでブロッカーも用意していました。
一方で、スリラーバーク海賊団の面々・・・つまり、リーダーモリアやペローナが使う分には3面展開と1体除去の範囲に収まります。
これでもやっていることは十分強力ですが、終盤には派手な影響をもたらすカードがあってこそカードゲームは輝きます。
したがって、筆者のエラッタ予想はこうです。
エラッタ予想:「リーダーが特徴スリラーバーク海賊団を持つ場合」の制限が加わる。
以上が筆者の予想です。
おわりに
青ドフラミンゴや黒ティーチなども前環境まで世界を席巻していました。
どちらも禁止予想する過程で大いに悩みましたが、神速の拳が始まってからの青紫ルフィの隆盛をふまえると禁止などはされないと見ています。
予想に入る前にも書きましたが、こういった予想を考えるのはプレイヤーとしての力量が一気に上がります。
正解を導くことよりも、自分なりの仮説を立て、環境を考察していくことでさらに強くなれます。
ぜひ禁止・制限改定を考えてみましょう!
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