こんにちは、山川洋明です。
2日間にわたるエリア大会東京が終わりました。第10弾環境は始まったばかりです!スタンダードバトルやフラッグシップバトルに向けて、一緒に環境を研究していきましょう!
まずは、2日間のトップ16を見ていきます!
東京1次ベスト16

(画像は公式Xより引用)
東京二次ベスト16

(画像は公式Xより引用)
王者の貫禄~青ドフラミンゴ
2日間で32名中9名もの決勝進出者を送り込んだのが青ドフラミンゴです。およそ3割に達しました。ワンピカードは使用可能なリーダーが約88人(筆者調べ)存在します。特定のリーダーの使用率は多くても2割前後にとどまります。
推定される使用率から考えると、3割を占める青ドフラミンゴは圧倒的な力を持っていたと言えます。
「青ドフラは10弾で何ももらっていないのに?」

青ドフラを影から援護しているカードがあります。それは、ティーチに入るクザンです。青ドフラに比較的相性のいいルッチ、エネル、黒黄ルフィなどは、みんな強化されたティーチを苦手としています。
青ドフラは何一つ補強されなかったのにもかかわらず、ティーチが強化されたことで天敵が減少したのです。そして、相変わらず青ドフラが最大の勝ち組として君臨することになったのです。
大型補強~ティーチ
前環境からも活躍していたティーチは、クザンが加入してさらに脅威を増しました。今回も二日間で32名中8名もの席を占めることになりました。
従来からルッチ、黒黄ルフィ、エネルなど、登場時効果に頼る多種多様なデッキを機能不全に陥れて有利をとってきました。
今まではリーダー効果の仕様上、手札の消耗が激しかったのですが、クザンのおかげでそれも緩和されました。
ティーチが猛威を奮った結果、前環境で一定の勢力を誇ったルッチや黒黄ルフィは淘汰の憂き目に遭いました。
しかし、ティーチにも出会いたくない相手がいます。その筆頭格が青ドフラミンゴ。登場時効果は封殺できるものの、相手のリーダー効果が的中し続けるとさすがにティーチ側が苦しいです。
また、大型の速攻キャラを有するシャンクス相手もタフな試合になります。リーダー効果を使わなければ除去が飛んでくる。かと言って使うと速攻キャラがカチコミを入れてくる。ティーチ側が一方的に後出しじゃんけんを強いられる展開になると厳しくなります。
とは言え、シャンクス側のキャラを丁寧に討ち取り、マーシャル・D・ティーチを連打すればティーチ側優勢となります。

全方位外交~赤シャンクス
2日間で3人を決勝ラウンドに送り込んだシャンクスも及第点と言えるしょう。使用率や人気を考えるともう少し上位に進出できそうでしたが、シャンクスはありとあらゆるデッキに勝てるけど、ありとあらゆるデッキに負けるときは負ける性質があります。
「2000カウンターばかり引いてしまった」
「カウンターレスしか手札にない」
「大型キャラを引き込めなかった」
シャンクスは扱いやすいデッキではあるものの、目立たない事故であえなく撃沈します。仮に最初の手札5枚がゴミだったとした場合、青ドフラミンゴならリーダー効果で立て直しが可能です。ティーチならラフィット、ハチノス、おれの時代だァ!!!!などを引き込めば、比較的まともな動きになります。
シャンクスはウタでサーチができるものの、青ドフラやティーチほど再現性は高くないです。リーダー効果の覇気で時間を稼いでいる間に適切な大型キャラを引き込んで勝ちに行くことになります。採用されているカードパワーはドフラやティーチを凌駕するものの、デッキ構造上の安定感ではおくれを取るので、長丁場で彼らの牙城を崩すまでには届きませんでした。
とは言え、デッキパワーは環境トップクラス。トニートニー・チョッパーや神避を新たに得たことで、これからも有象無象のリーダーたちをデッキパワーで押し潰すことでしょう。

先手番長~紫ルフィ
こちら紫ルフィもシャンクスと同じく3名を決勝ラウンドに送り込みました。前環境では青ドフラやルッチ相手に苦戦を強いられてきましたが、新環境ではどちらもシェアが減少しています。
「環境の中で天敵が減ったなら紫ルフィでは?」
「苦手相手も先手さえとればミラクルが起きる」
紫ルフィを選択するのは実は合理的な選択の一つだったのです。後手だと出力が低くなる課題は残っています。それでも、サン五郎スタートで物量勝負を挑むことで相手を押し潰す戦い方があります。
また、ティーチ相手も登場時効果を潰されてやりたいことがほとんど何もできなくなります。そのため、フラの介をこっそり忍ばせておくと終盤のリーサル合戦で優位に立てます。

冬の除去祭り~ルッチ
ティーチの隆盛によって滅ぶかと思われていたルッチ。しかし、逆境を跳ね除け、2名が決勝ラウンドに駒を進めました。
宿敵であるティーチの数は増えたものの、もう一人の宿敵である黒黄ルフィが環境から姿を消しました。つまり、ルッチにとって環境内の宿敵の割合は大きく変わっていないのです。
環境トップの青ドフラ相手にはロブ・ルッチによる多面除去で天秤を傾けます。シャンクスには氷河時代を絡めて大型キャラを撃破し続けます。
天敵さえ踏まなければ、目に入るキャラをひたすら除去し続けることで、勝利への階段を駆け上っていくことができるのです。
新リーダー見参!~ウソップ、黄キッド、緑黄ロー
「新弾が出ても環境はたいして変わらないだろう」
筆者は心の中でそんな思いを抱いていました。
青ドフラは相変わらず強いし、ティーチは有象無象を焼き払う。シャンクスは初心者から上級者まで誰の手にも馴染む。前環境で我々が使い慣れてきたリーダーたちから、癖の強い新リーダーに鞍替えするのはあまりにもリスクが大きく見えたからです。
しかし、一部の海賊たちは安寧の地を捨て、新たなリーダーの海に飛び込んだのでした。
☆青黒ウソップ
まず、青黒ウソップから見ていきます。2日目に2名が決勝ラウンドに進出しました。
レベッカからキュロスとロロノア・ゾロを駆けつけさせる動きは非常に強力です。一気に3体のキャラが並び、相手は2体のキャラを失います。先手を取って、ここまでキャラを揃えるのは容易ではありませんが、揃ったときにはゲームエンド級の破壊力です。
仮に揃わなかったとしても、コリーダコロシアムが設置されていれば、ギャッツからキュロスを攻撃させることで相手の盤面をせん滅させることができます。
また、レベッカはライフ4と一見心許ないです。しかし、リーダー効果のおかげで、軽量ブロッカーがみんな1ドローを持っているかのような働きをします。その気になればしっかり防御を固められるのも覚えておくといいでしょう。
☆黄キッド&緑黄ロー
次に、黄キッドと緑黄ロー。どちらも1名ずつが決勝ラウンドに進出しました。
黄キッドはリーダー効果で防御を固めるのが得意です。ある程度耐えたら、ユースタス・キッドで相手のライフを焼き払い、仕留めに行きます。

また、黄キッドが使うトラファルガー・ローも強力です。ライフを回復させながら、パワー9000のブロッカーを立てることになります。
見た目よりもずっと頑丈なデッキであるため、対戦相手のリーサル計算をことごとく狂わせてきたことが予想されます。

緑黄ローも非常にトリッキーな動きで対戦相手を翻弄します。こちらが使うトラファルガー・ローは多面展開で活躍します。ジュエリー・ボニーで盤面を縛ったり、トラファルガー・ローで連続攻撃を仕掛けたり、やりたい放題にできます。
どちらのリーダーも登場時効果に頼るため、ティーチ相手には工夫が求められます。一方で、使用者の理解度は抜群。対戦相手側の理解度はそこまででもない。環境初期でもあるため、理解度の差で相手を翻弄して勝つ場面も十分にあったことが推察されます。
今後研究されて攻略されるのか、それとも逆にさらに強くなってシェアを伸ばすのか注目されます。
戴冠~エネル
東京一次で世界を沸かせたのは、ずや選手のエネルでした。

(公式サイトより引用)
世の大半のプレイヤーが見落としていたのが、エネルへの強化でした。

天敵ティーチが繰り出すジーザス・バージェスへの回答です。レストにして全力でぶっ叩く。もうジーザス・バージェスを恐れることはありません。

もう一つの強化が電磁砲です。序盤から中盤にかけて相手キャラを除去しながらライフを確認できます。ライフを調整することで、ゲームプランを適切に組み立てられます。

物珍しいのがルーシーです。こちらも宿敵ジーザス・バージェスに触れます。ティーチは6コスト帯のキャラを除去するのには苦労します。生存率が高く、役割を果たしてくれるのが肝になります。
また、青ドフラミンゴのキャラも軒並み4コスト帯なので、ルーシーでせん滅モードも可能です。ライフにはできる限り攻撃せず、盤面の処理に集中することで、青ドフラ相手への優勢を確固たるものとします。
おわりに
青ドフラとティーチの2強が際立った2日間でしたが、多種多様なリーダーが決勝トーナメントの椅子に座ることになりました。まだ10弾環境は始まったばかり。これから一緒に楽しく極めていきましょう!
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