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【ST-35】赤黒サボ強化!

新スターターデッキの発売により、リーダー「赤黒サボ」のカードプールが補強されました!
本記事では、新カードの追加が赤黒サボにどのような影響を与えるのか解説します。

目次

1. 赤黒サボの課題

赤黒サボのリーダー効果は、自分の場にコスト8以上のキャラがいる場合、1ドン付与でリーダーとキャラ全員のパワーを+1000するというものです。この効果の性質上、自分の場に存在するキャラの数が多ければ多いほど、恩恵を強く受けられる仕組みになっています。

しかし、これまでの環境における従来の赤黒サボは、この多面展開の恩恵を十分に活かせているとは言えない状況にありました。

従来のコントロール型戦術

従来の赤黒サボは、横に並べるアプローチではなく、少数の強力なキャラで盤面を維持する「コントロール型」の戦い方が主流でした。具体的な動きは以下の通りです。

  • コスト8になるブロッカーであるサボを盤面に並べ、リーダー効果の発動条件を満たす。
  • リーダー効果により、リーダー本人のパワーを6000に引き上げ、さらにパワー7000や8000となった高スタッツのブロッカーたちでライフを守る。
  • 相手が展開してくる大型キャラに対しては、「アイン」や「ステューシー」といった除去カードを機能させて対処する。

この戦い方は一定の強さを持っており、特に「赤青エース」や「青黄ナミ」といった大型キャラに依存するデッキに対しては、除去が有効に突き刺さっていました。また、「ゾロ」を採用してリーダーのパワーを最大8000まで上昇させるギミックにより、環境の上位に位置する「緑青ルフィ」に対しても比較的優位な展開を作りやすいという特徴がありました。

従来の構築が抱えていた脆弱性

その一方で、この戦術は、リーダー効果の発動条件の起点となる「コスト8のサボ」を除去されると非常に脆いという欠点がありました。

盤面にコスト8以上のキャラが1体もいなくなると、リーダー効果は一切発揮されなくなります。これにより、リーダーのパワーは本来の5000へと戻ってしまい、相手の攻撃に対して無防備な状態に晒されることになります。

特に、豊富な除去手段を擁する「紫エネル」に対してはこの弱点が顕著に現れました。起点となるコスト8のブロッカーサボを容易にKOされ、リーダー効果を失った状態で一方的に押し込まれてしまうケースが多く、明確な不利マッチアップとなっていました。

このような状況を改善し、本来のリーダー効果が持つ「多面展開時の強み」を発揮できるようにするために、今回のスターターデッキでは多面展開に適したキャラたちが追加されることとなりました。

2. 新スターターデッキによる「アグロプラン」への転換

新スターターデッキでは、「くま」や「コアラ」といった、1枚のカードからキャラを二面展開することに長けたカードが補強されました。これにより、サボの戦術は従来のコントロール型から、素早く盤面を埋めて攻撃を繰り返す「アグロプラン」へと変貌を遂げることになります。

具体的なターン毎の動きと、それぞれのカードの役割は以下の通りです。

先手3ターン目の二面展開

先手3ターン目からは、「くま」を用いた二面展開が可能になります。

一見すると、パワー5000と4000のキャラが並ぶだけであるため、数値としては物足りないように見えるかもしれません。しかし、リーダー効果の恩恵によって、場に並ぶキャラのパワーは実質的に6000と5000へと底上げされます。同時に、リーダー自身のパワーも6000へと引き上げられます。

また、くまの効果によってトラッシュから登場させる候補となるパワー4000のキャラたちも、強力な効果を持っています。

  • リンドバーグ 相手のキャラのパワーを下げる効果
  • ハック 相手の小型キャラをKOする効果
  • カラス アタック時に相手の手札を削る効果

これらの効果を持つパワー4000のキャラがアクティブ状態で横に並ぶため、相手に対してじわじわと盤面やリソースの圧力をかけることができます。

4ターン目の動き

続く4ターン目には、「コアラ」を用いた二面展開を繰り返すことができます。

このコアラも、単体でのパワーは6000と一見控えめな数値に設定されています。しかし、リーダー効果が組み合わさることで、パワー7000の強固なブロッカーとして機能するようになります。さらに、登場時効果として、もう1体パワー4000のキャラを同時に盤面へ送り出すことができます。

終盤のリーサルプラン

中盤までに二面展開を繰り返し、リーダーのパワーを高く保ちながら盤面を素早く埋めて攻撃を継続します。そしてゲームの終盤になれば、コスト8の「ドラゴン」が持つ速攻を利用して、相手のライフを削りきりにとどめを刺しにいくことができます。

この一連の、多面展開から速攻へと繋げるアグロプランこそが、新スターター発売以降の赤黒サボの基本的な戦い方となります。

3. 環境内における主要デッキとのマッチアップ分析

新スターターデッキのカードを取り入れ、アグロ型にシフトした赤黒サボの、現環境における主要リーダーたちとの相性について分析します。

対 紫エネル(相性の改善)

従来、赤黒サボにとって紫エネルは非常に厳しい天敵でした。以前の構築では毎ターン1体しかキャラを登場させられなかったため、エネル側の豊富な除去によって簡単にキャラを処理され、一方的に負けしていました。

しかし、スターターデッキのカードによるアグロプランを採用することで、このマッチアップに多少なりとも耐性がつきました。くまやコアラによる二面展開を毎ターンのように繰り返すことで、エネル側の除去漏れの瞬間を作り出せるようになり、そこから勝利へのチャンスが生まれるようになっています。

対 緑青ルフィ(優位の維持)

環境の一翼を担う緑青ルフィに対しては、引き続き良好な立ち位置を維持しています。従来のコントロール型でも機能していた「ゾロ」によるパワー強化ギミックを採用することで、相手の攻撃回数を減らし、有利な展開に持ち込むことが可能です。
ただし、ゾロを引けないと押し込まれることも多く、ガープなどのサーチカードで複数枚ゾロを引き込んでおくことがカギになります。

対 黒黄ティーチ(有利)

今環境で台頭している黒黄ティーチに対しては、有利に戦うことができます。サボ側の強みである多面展開から、アタック回数を確保して攻め立てることで、ティーチ側の防御を容易に突破して撃破することができます。

4. 最大の懸念:対 赤緑ルフィにおける構造的不利

ここまで述べた通り、環境内の多くの主流デッキに対して良好な立ち位置、あるいは改善された相性を持つ赤黒サボですが、明確に苦手とする天敵が存在します。それが「赤緑ルフィ」です。

現在の環境において、赤緑ルフィとのマッチアップは非常に厳しいと言わざるを得ません。その理由は以下の通りです。

「7ゾロ」と「7ルフィ」による盤面制圧

赤緑ルフィ側がコスト7のゾロを登場させ、さらにドンをアクティブ状態で構えてくると、サボ側からの多面展開によるアタックは遮断されてしまいます。これは、赤黒サボがゾロを使ってパワー8000にして身を守るのと同じようなものです。

赤黒サボがゾロによって身を守る術を、他のデッキに使われることがサボにも効果的に突き刺さってしまいます。

こちらのフィニッシャーであるドラゴンで無理やり攻撃を仕掛けたとしても、その返しにコスト7の「ルフィ」によって簡単に殴り返され、一方的にKOされてしまいます。

従来の除去プランによる対抗の限界

仮にアグロプランではなく、従来のサボのようにアインやステューシーを用いた「除去プラン」に切り替えて対抗しようとしても、以下の理由から大勢に影響を与えることが困難です。

  1. ラブーンによる除去回避: 赤緑ルフィ側には「ラブーン」が存在するため、こちらの除去を回避されるリスクがあります。
  2. ゾロによる攻撃回数の抑制: たとえ相手がラブーンを出してこなかったとしても、7ゾロの効果によってこちらの有効なアタック回数を劇的に減らされてしまいます。
  3. 7ルフィによる大型キャラの処理: こちらが除去を放ったとしても、相手の7ルフィにこちらの大型キャラを上から打ち取られてしまっては、盤面の優位を取り戻すことができません。

パワー低下による対抗

サボ側には相手のパワーを下げるカードが多く含まれているため、相手のキャラがレスト状態であれば、パワーを下げてアタックによるKOを狙うこと自体は不可能なわけではありません。

しかし、赤緑側はリーダー効果によって防御時に手札を使わなくてもすむことが多いのに対し、サボ側にはそんな恩恵は一切ありません。そのため、ターンの経過とともにどんどん手札や盤面の枚数で差をつけられてしまいます。

結果として、多面展開で押し切ることも、除去でコントロールすることも難しく、赤緑ルフィは赤黒サボにとって非常に高い壁となっています。

5. 総括

新スターターデッキの発売によって強化された赤黒サボは、赤緑ルフィという明確な苦手対面を抱えているものの、全体としては非常に戦いやすいデッキへと変貌を遂げました。

これまでの除去コントロールのような戦い方から脱却し、くまやコアラによる素早い二面展開からリーダーのパワーを高く保つことで、環境内の多くのデッキに対して互角以上に戦えるポテンシャルを秘めています。特に、これまで不利だった紫エネルへ若干の耐性がつき、黒黄ティーチを多面アタックで圧倒できるようになった点は、現環境において大きな強みです。

以上の点から、新しくなった赤黒サボは以下のようなプレイヤーに向いているデッキであると言えます。

  • 相手に盤面を処理しきられる前に、多面展開で一気に押し切りたい人
  • 攻防一体の高パワーリーダーを維持しながら、速攻でテンポよく相手を倒したい人

赤緑ルフィへの明確な回答やプレイングの精査は今後の課題となりますが、構築をアグロ型へと組み替えることで、環境の主流デッキに対して十分に渡り合える地力を手に入れたリーダーです。速攻型の戦い方を好む方は、ぜひこの新しい赤黒サボを試してみてください!

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この記事を書いた人

8パックバトル5連覇!ワンピカデッキ構築劇場

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