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チャンピオンシップ予選~東京CS考察

新スターターセットが発売され、16.5弾環境が開幕した一発目の大型大会「エリア大会 福岡」では、スターターの追加カードを得た「緑ミホーク」がベスト8に3人を送り込み、環境の勝ち組として話題を呼びました。

しかし、続く「エリア大会 東京」では、その様相が大きく一変しました。特定リーダーの台頭と、それを対策する様相となり、環境の波が進んだ結果となったのです。

本記事では、エリア大会東京の決勝トーナメント進出者16名のデータに基づき、なぜこのような環境変化が起きたのか、その背景と相性について分析・解説します。

目次

1. 東京エリア大会の概要と進出リーダーの内訳

まず、東京エリア大会における決勝トーナメント進出者16名のリーダー内訳を確認します。

福岡大会で猛威を振るった緑ミホークが2人に留まった一方で、「緑青ルフィ」が5人、次いで「紫エネル」が4人進出しており、上位2デッキだけで全体の半数以上(9人)を占める結果となりました。福岡大会からわずかな期間で、明確な「緑ミホーク包囲網」が敷かれたことが見て取れます。

2. 緑青ルフィが「緑ミホーク」を撃破

スターター発売後の評価において、緑ミホークは海外データ等でも対紫エネルの勝率が55%以上を記録するなど、極めて高い評価を受けていました。「トラファルガー・ロー」やスターターの「ミホーク」による二面展開、そして「光月おでん」によるコスト6以下のキャラのロック性能は、紫エネルをはじめとする多くのリーダーに対して強力に機能するためです。

しかし、東京大会で一大勢力となった緑青ルフィは、この緑ミホークに対して有利と言えます。

① 二面展開を上回る「三面展開」

緑ミホークの強みは6ドン以上あるターンになれば、1ターンに2体のキャラを並べる展開力にあります。緑青ルフィはそれを上回る「バギーインペルダウンの囚人+2コストキャラ」といった1ターンでの三面展開が可能です。

緑ミホーク側もスターターの「ゾロ」や「錦えもん」といった小型キャラを使い、緑青ルフィの盤面をアタックで崩しにかかります。しかし、緑青ルフィ側はミホーク側の処理速度を上回るペースでキャラを展開し続けるため、アタックの手数を絶やすことなくミホーク側へ圧力をかけ続けることができます。

② 「光月おでん」の無力化

緑ミホークの必殺技とも言える「光月おでん」ですが、緑青ルフィに対しては十分な効果を発揮しません。 緑青ルフィ側は小型キャラを盤面に大量展開するため、おでんの登場時効果でキャラ1体をロックしたところで、残りの複数のキャラによるアタックを止めることができず、大勢に影響を与えられないためです。さらに、緑青ルフィ側が展開する大型キャラの「ハンコック」に対しては、おでんのロック対象(コスト6以下)から外れるため、機能しません。

アタック回数で後手に回り、妨害手段も効果的に刺さらないという点で、構造的に緑ミホーク側が厳しい展開を強いられます。

③ 決定打となる「重力刀 猛虎」

緑青ルフィ側の不利決定づける秘密兵器が、イベントカード「重力刀 猛虎」の存在です。

緑ミホーク側が6コストのミホークの効果で5コストのキャラと同ターンに着地させた際、緑青ルフィ側はこの「猛虎」を発動することで、それらの主力キャラを一掃できます。さらに緑青ルフィは、自身のリーダー効果によってドン!をアクティブに戻せるため、「猛虎で相手の盤面を一掃しながら、自分は追加でキャラを展開する」という極めて強力なアクションが可能です。

緑ミホーク側からすれば、盤面を展開した瞬間に主力キャラをまとめて失い、同時に相手の盤面がさらに強固になるため、まともなゲーム組み立てすら困難になります。

10ドン!ターンに到達すれば、ミホーク側も「ロー&ベポ」でハンコックを処理しながらリーダーのパワーを上げて抵抗できますが、緑青ルフィ側に「ボン・クレー」が残っている場合、パワー8000以上で攻撃を仕掛けられるため、耐え切るのは容易ではありません。

3. 「緑青ルフィ台頭」が引き起こした連鎖反応

緑青ルフィが環境の最前線へと躍り出たことで、他の主要リーダーたちの立ち位置にも大きな変化(連鎖反応)が生じました。

紫エネル(進出4人):相対的な「勝ち組」への復権

福岡大会では緑ミホークの台頭によって苦戦を強いられた紫エネルですが、東京大会では4人が勝ち上がり、明確な勝ち組へ復帰しました。 この背景には、相性の良い緑青ルフィがシェアを拡大したこと、そして紫エネルが最も苦手とする「黒黄ティーチ」を、緑青ルフィが環境から駆逐したことが大きく影響しています。天敵が減少したことで、紫エネル本来の粘り強さと除去性能が発揮されやすい環境が整いました。

赤緑ルフィ(進出2人):天敵消失による立ち位置の改善

赤緑ルフィもまた、緑青ルフィ台頭の恩恵を受けたリーダーの一つです。 赤緑ルフィは相手ターン中に発動するリーダー効果を軸に高い防御力を誇りますが、天敵である「黒黄ティーチ」の10コストティーチを出されると、リーダー効果を無効化され、一方的にライフとキャラを削られるという致命的な弱点を抱えていました。 緑青ルフィの増加に伴い黒黄ティーチが数を減らしたことで、赤緑ルフィが暴れやすい盤面が形成され、ベスト16に2人が進出する結果となりました。

青黄ナミ(進出1人):苦手対面の減少

青黄ナミに関しても、苦手とする黒黄ティーチが駆逐された点が追い風となっています。 青黄ナミは、緑青ルフィや紫エネルに対して高い対応力を持っているため、環境上の立ち位置としては悪くありません。ただし、緑ミホークに対しては不利な展開が多いため、ミホークの存在が一定の抑止力として機能しています。

4. 特異な立ち位置で勝ち上がった新星・職人デッキの分析

緑青ルフィと紫エネルが中心となった東京大会において、独自のメタ要素を持ち込んでトーナメント枠を勝ち取った2つのリーダーについて解説します。

赤黒コビー(進出1人):対緑青ルフィに特化した「悪夢」

赤黒コビーは、相手のキャラを積極的にアタックでKOしていく構築です。このデッキは、特に緑青ルフィに対して極めて高いメタ性能を発揮します。

  • 4コスト コビー: アタック時効果で小型キャラをKOしながら1ドロー。さらに、コビー自身のアタックによってもう1体のキャラをKOできるため、1ターンで相手キャラ2体を失わせることができます。いくら多面展開が得意な緑青ルフィであっても、毎ターン2体ずつの損失はリソース面で耐え切れません。
  • 6コスト コビー: 相手キャラがKOされるたびに1ドローする効果を持ちます。緑青ルフィは毎ターンのようにキャラを失うため、赤黒コビー側は「4コスコビーのアタック時効果」と「6コスコビーのKO時効果」により、実質的に毎ターン3ドロー以上を回しながら戦うことになります。さらに6コストコビーの効果は重複するため、複数体並んだ場合は破格のリソース差を生み出します。

このように、緑青ルフィの展開力をそのままリソースへと変換するシステムを持っているため、緑青ルフィを狙い撃ちする刺客として機能しました。

黒ヤマト(進出1人):豊富な手数

黒ヤマトは、今回のチャンピオンシップ予選において初の決勝トーナメント進出を果たしました。

黒ヤマトの強みは、豊富なアタック回数を稼げる点にあり、これにより黒黄ティーチや緑ミホークに対して有利に立ち回ることができます。また、主要アタッカーのヤマトのパワーが「8000」と高く、かつ除去効果が効きにくい耐性を持っているため、赤緑ルフィに対しても立ち回り次第で強引に押し切ることが可能です。

5. 総括

エリア大会東京は、福岡大会で躍進した「緑ミホーク」に対し、それを構造的有利と「重力刀 猛虎」で叩き潰す「緑青ルフィ」が台頭し、さらにその緑青ルフィの増加によって黒黄ティーチが減少、結果として紫エネルや赤緑ルフィ、青黄ナミの立ち位置が好転するという、見事な相性ジャンケンの連鎖反応が起きた大会となりました。

  • 緑青ルフィ: 三面展開と「猛虎」で緑ミホークを攻略し、東京の最大勢力へ。
  • 紫エネル・赤緑ルフィ: 天敵(黒黄ティーチ)の減少と相性関係の偏りにより、立ち位置が大幅に改善。
  • 赤黒コビー・黒ヤマトなど: 緑青ルフィへの特化、あるいは上位デッキへの相性の良さでトーナメントへ進出。

16.5弾環境は、スターターの追加カードによって単一の強豪が生まれて終わるのではなく、トップメタが短期間で入れ替わる激しいメタゲームを形成しています。

緑青ルフィが頂点に立ったこの東京大会の結果を受け、今後のフラッグシップバトルや他の大会でも繰り広げられるメタゲームの推移から目が離せません。

エリア予選は幕を閉じましたが、この16.5弾環境はこれからも繰り広げられます。

ぜひ、環境を読み切って、勝ち進んでいきましょう!

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この記事を書いた人

8パックバトル5連覇!ワンピカデッキ構築劇場

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