記事のカテゴリー

【16.5弾環境】緑ミホークと赤緑ルフィが台頭!

スターターセットが発売され、16.5弾環境が始まりました!
発売前の段階では、赤緑ルフィを強化する「サウザンド・サニー号」や、緑ミホークを強化する「光月おでん」といったカードが注目を集めていました。

本記事では、16.5弾環境における初の大型大会となった「エリア大会 広島」の結果を軸に、スターターの追加カードが環境へ与えた影響を考察します。

目次

1. 躍進を遂げた「緑ミホーク」の戦術構造

広島大会において、決勝ラウンド(ベスト8)に3人という最多の進出者を排出したリーダーが「緑ミホーク」です。従来の緑ミホークは、環境の上位に位置する「紫エネル」に対して明確な不利を強いられていました。

旧環境における対紫エネル戦の課題

16.5弾以前の緑ミホークも、「ロー&ベポ」の登場時効果やイベントカード「エレクトリカルルナ」を用いて、相手のコスト6のエネルをレスト状態に拘束する戦術を所持していました。しかし、以下の2点により安定した勝率を記録することができませんでした。

  1. 着地までの無防備さ: 「ロー&ベポ」を着地させる10ドン!のターンに至るまでに、相手のキャラから受ける攻撃を凌ぎきれず、ライフや手札リソースを消耗しきる。
  2. 回避手段の存在: 「エレクトリカルルナ」のレスト効果に対し、紫エネル側がイベント「放電」でキャラのコストを引き上げて回避するプレイが存在し、緑ミホーク側のロック戦法が破綻する。

これらの要因により、緑ミホークは紫エネルに対して負け越すパターンが多く見られました。

「光月おでん」によるロック性能の補強

この課題を直接的に解決したのが、スターターセットで追加された「光月おでん」です。光月おでんは登場時に相手のコスト6以下のキャラ1枚を次の相手ターン終了時までレストにできなくさせ、さらに1ドローを付与する効果を持ちます。

このカードの加入により、10ドンの「ロー&ベポ」着地までの空白のターンを的確に埋めることが可能となりました。

後手の理想的な立ち回りパターン追加

  • 相手(紫エネル)3ターン目: 相手がコスト6の「エネル」を登場させる。
  • 自分(緑ミホーク)3ターン目: コスト6のミホークやトラファルガー・ローの二面展開で「光月おでん」を着地させる。相手のエネルの攻撃を未然に防ぐ。
  • 次ターン以降: 再び「光月おでん」を追加登場させて継続してロックをかけ、10ドンターンに到達した段階で「ロー&ベポ」を着地させる。

この再現性の高いパターンが確立されたことで、うまくいけば紫エネルのエネルに1度も攻撃機会を与えずにゲームをコントロールできるようになりました。

小型キャラの拡充と「俺の侍になれ」の採用

緑ミホークの強化は、高コスト帯のロック性能だけに留まりません。小型キャラの層が厚くなった点も戦術の幅を広げています。

  • 錦えもん: 登場時効果で「2枚ドロー・1枚ディスカード」を行い、手札の質を高める。
  • ゾロ: 登場時効果で相手の「オーム」や「サトリ」といった中型・小型キャラをレスト状態にし、アタックの標的を作成する。

これらの優秀な小型キャラが追加されたことで、イベントカード「俺の侍になれ」をデッキに組み込むことが可能になりました。

従来の緑ミホークは、手札を直接増やす手段が限られており、常にリソースがカツカツな状態で戦う必要がありました。「俺の侍になれ」による手札補充でリソース管理が安定し、従来苦手としていた「緑青ルフィ」のようなアグロ(速攻)型のデッキに対しても、手札のカウンター値を維持することで一定の耐性を獲得することに成功しています(ただし、緑青ルフィとの相性自体が完全に有利へ傾いたわけではありません)。

紫エネルに対する相性の劇的な改善と、リソース面の補強が合わさった結果、緑ミホークは一躍トーナメントシーンの中心へと浮上しました。

2. 「赤緑ルフィ」の構築変化と盤面干渉力の獲得

スターターセットの影響を強く受けたもう一つのリーダーが「赤緑ルフィ」です。追加カードである「サウザンド・サニー号」と「ルフィ」の採用により、デッキの総合能力が引き上げられました。

「サニー号」による基盤の安定

サウザンド・サニー号」は、デッキからのサーチ効果と、特定のキャラに対するドン!付与効果を併せ持つステージカードです。

赤緑ルフィは、リーダー効果を発動・維持するにあたって、ドンの管理が求められます。サニー号の着地により、毎ターン必要なパーツをサーチしつつ、効率的にリーダーにドンを付与する動きが可能になりました。これにより本来の強みであったリーダーの防御性能をより強固に維持できるようになっています。

「ルフィ」による盤面干渉力の獲得

スターター以前の赤緑ルフィは、高いリーダー防御力を持っていたものの、「相手の盤面に直接干渉する手段」に乏しいという構造的弱点を抱えていました。

例えば、紫エネルの「コスト6エネル」のような高パワーの大型キャラが場に出た場合、毎ターン強力なアタックを受け続けることになります。赤緑ルフィ側の高い防御力をもってしても、毎ターン飛んでくる高打点をリーダー効果だけで受け切ることは困難であり、ジリ貧に陥る展開が目立ちました。

この弱点を補ったのが新キャラの「ルフィ」です。このカードは、相手キャラのパワーを低下させる効果を持っています。

新ルフィ加入後の対大型キャラの処理

  • 相手の大型キャラ(コスト6エネルなど)が攻撃を仕掛けてくる。
  • 返しの自分のターンで、新ルフィの効果を用いて相手キャラのパワーを減少させる。
  • パワーの下がった相手キャラに対してアタックを集中させ、戦闘によってKOする。

相手が攻撃してきた返しに確実に処理へ向かえる手段を得たことで、相手に一方的な押し込みを許さない戦い方ができるようになりました。防御一辺倒だったデッキから、盤面を処理しながら戦うデッキへと進化を遂げ、トーナメントシーンへの台頭を果たしました。

3. エリア大会広島:ベスト8のデッキ分布分析

広島大会の決勝トーナメントに進出したベスト8のリーダー内訳は、以下の通りとなっています。


このデータを分析すると、16.5弾環境の立ち上がりの特徴が明確に読み取れます。

新スターターの恩恵を受けた勢力の台頭(計4人)

今回注目の「緑ミホーク(3人)」と「赤緑ルフィ(1人)」を合わせると、全体の半数にあたる4人を占めています。新スターターで明確な強化を得たデッキが、前評判通りの戦果を叩き出したと言えます。特に緑ミホークの3人という数字は、対紫エネル性能の向上が大会環境で的確に機能したことを証明しています。

既存トップメタの残留(計4人)

一方で、前環境のトップメタであった「緑青ルフィ(2人)」と「紫エネル(2人)」も依然としてベスト8の半数を維持しています。

緑青ルフィは、その圧倒的な攻撃速度と展開力により、環境が変化してもなお高いアグロ性能で勝ち残る地力を見せました。

また、紫エネルに関しても、緑ミホークという明確な天敵(おでん採用型)が台頭したにもかかわらず、2人がベスト8に残っています。これは、紫エネル側の除去能力の高さや、対緑ミホーク以外のマッチアップにおける圧倒的な勝率の高さが要因と考えられます。

新スターターによって強化された新興勢力(緑ミホーク、赤緑ルフィ)と、既存の強力な基盤を持つ既存勢力(緑青ルフィ、紫エネル)が、ベスト8の枠を4人ずつ分け合う形となりました。

4. 総括

16.5弾環境の初陣となったエリア大会広島は、スターターセットの補強カードが環境へ直接影響を与えたことを示す結果となりました。

  • 緑ミホーク: 「光月おでん」による紫エネルへの解答と、「俺の侍になれ」軸の手札補充システムを獲得し、環境のトップシェアへ躍進。
  • 赤緑ルフィ: 「サニー号」による基盤の安定と、「ルフィ」による盤面処理能力を手に入れ、弱点を克服してトーナメントレベルへ進出。

既存の強豪である緑青ルフィや紫エネルも依然として健在ですが、緑ミホークとおでんの存在は、今後のデッキ構築やプレイパターンに大きな再考を迫るものとなります。特に紫エネル側が今後どのように緑ミホークのロック戦術に対抗していくのか、あるいは緑青ルフィ側がミホークのリソースシステムをいかに上回る速度で削りきるのかが、次の焦点となります。

16.5弾環境は、従来の構造に新たな選択肢が割り込んだことで、より多角的な検証が求められるフェーズに入ったと言えます。

16.5弾環境は始まったばかり。これから新たなるデッキや戦い方が生まれることにも注目しましょう!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

8パックバトル5連覇!ワンピカデッキ構築劇場

目次