4月1日から、私たちの主戦場は大きな分岐点を迎えます。
一つは、ブロックアイコン「①」が原則使用不可となる「スタンダードレギュレーション」。そしてもう一つが、4月1日から30日まで開催される、ブロックアイコン「①」のカードもすべて使用可能な「エクストラグランドバトル」です。
「新環境が全然わからない!」と不安を感じている方も多いでしょう。しかし、エクストラグランドバトル環境はこれまでの主力カードがそのまま使えるため、激変するスタンダードレギュレーションよりも、ある意味では「慣れ親しんだ戦い」ができる場と言えます。
ただし、4月1日施行の最新「禁止・制限カード」の影響は、このエクストラ環境でも色濃く反映されます。本日は、解禁された伝説のカードたちと、新たに制限を受けるカード、そしてエクストラ環境の全体像を分析します。
1. 禁忌の解禁――「モビー・ディック号」と「青ジンベエ」の帰還
今回のレギュレーション改訂で最も注目すべきは、かつて環境を席巻し、長らく禁止・制限されていたカードたちの「解禁」です。
白ひげ海賊団の咆哮:モビー・ディック号
ついに伝説のステージカードが戦場に戻ります。

- 影響: リーダー「エドワード・ニューゲート」や「ポートガス・D・エース」の火力が劇的に跳ね上がります。
- 数値の暴力: ライフが1以下になった瞬間、白ひげ海賊団の全キャラのパワーが自分のターン中に「+2000」されるその圧倒的なバリューは、現代のカードパワーと比較しても依然として規格外です。
「エドワード・ニューゲート」も「ポートガス・D・エース」も手札を潤沢に抱え込むデッキなので、プリンに頭を悩ませていました。エクストラグランドバトルでは憎き天敵プリンは不在。モビー・ディック号により往年の攻撃力を取り戻すことになります。
ただし、高パワーで攻撃できるからと言って環境の覇権をとれるかと言うとそうでもありません。

黄色いデッキたちにフル投入されているボルサリーノが立ちはだかるからです。
せっかくパワー8000や10000で攻撃して相手のライフを1点削っても、簡単に回復されてしまいます。
かつてモビー・ディック号が仕様で来た頃のリーダー「エドワード・ニューゲート」は黄色いデッキ相手に無双していましたが、現代の黄色いデッキの回復力は当時とは比べ物になりません。無限とも思えるくらいのライフ回復を前に、「エドワード・ニューゲート」の寿命が先に潰えてしまう戦いになると予想されます。
青の展開エンジン:ジンベエ
青デッキの序盤を支えた「4コスト ジンベエ」の解禁も大きなトピックです。

- 動き: 登場時に手札から4コストのキャラをタダで出す展開力は、往年の青ドフラミンゴを復活させます。
かつての青ドフラミンゴがエクストラグランドバトルで戻ってきます。序盤からのジンベエからの二面展開は並みのデッキをことごとく粉砕していきます。
しかし、青ドフラミンゴが活躍した当時と現代では状況が異なります。

当時はいなかった紫エネルが立ちはだかります。青ドフラミンゴは序盤からパワー5000で相手に猛攻を仕掛けることができます。
同じようなことが紫エネルでもできるのです。青ドフラミンゴはジンベエを引いて初めて序盤から猛攻を仕掛けることができるのに対し、紫エネルは小型キャラをただ並べていくだけで無理なく猛攻を仕掛ける体制に入ります。
また、直接対決ではキャラのエネルたちのパワー10000が重たくのしかかります。
青ドフラミンゴの主力キャラたちのパワーは高くても6000。キャラのエネルたちの攻撃を前に一方的にKOされ、盤面が壊滅してしまうのです。
ジンベエが帰ってくるものの、紫エネルの壁が分厚いと予想されます。
2. 黒の強化か?「大噴火」「氷河時代」の全面解禁
黒デッキの根幹を支えていた低コストのコスト減少カード、「大噴火」と「氷河時代(アイスエイジ)」が再びフル投入可能になります。

- シナジーの復活: 「大噴火」でドローしつつコストを下げ、「氷河時代」で大型キャラのコストを「-5」する。これにより、黒の除去カードが再びすべてのキャラを射程圏内に収めることになります。
- 数字の計算: 0~1コストでコストを大幅に削る動きは、スタンダード環境では失われた「黒の特権」です。エクストラ環境では、再び黒のコントロール力が猛威を振るう余地があるでしょう。
黒の除去デッキをエクストラグランドバトルで組むことは可能です。しかし、青ドフラミンゴに立ちはだかる紫エネルがここでも立ちはだかります。キャラのエネルたちに黒の除去が効果を発揮しないため、環境を席巻する力はないと考えられます。
3. 聖域にメスが入る――「プリン」禁止の影響
一方で、新しく禁止・制限カードに加わる「プリン」が、環境に大きな影響を与えます。

- リソース管理の変容: これまで、相手の手札がどれだけ増えても「プリンで流せばいい」という安心感がありました。しかし、このカードが制限されることで、対戦相手は安心してリソース(手札)を抱え込めるようになります。
青黄ハンコック、青黄ナミなど青いデッキはプリンで相手の手札を一気に減らす戦いができなくなりました。これは、黒イムや緑系のデッキなどが手札を抱えながら戦えるようになることを意味します。
エクストラグランドバトルでは今までよりも強力なカードが飛び交うことになるので、プリン不在による影響が大きくなることでしょう。
4. 総評:エクストラグランドバトルは「超火力」の激突に
エクストラ環境を一言で表せば、「かつての最強」と「最新の暴力(紫エネル等)」が混ざり合う、まさにグランドバトルです。
スタンダード環境では「ゴムゴムの業火拳銃」や「8キッド」が消えることでゲームスピードが調整されますが、エクストラ環境ではそれらが生き残った上で「モビー・ディック号」や「ジンベエ」が加わります。
今まで使い続けたデッキを練り上げてチャレンジするのが堅実でしょう。
おわりに
4月のワンピカードは、2つのルールが並行して走る非常に贅沢な1ヶ月になります。「①」のカードを使い倒してきた相棒たちと最後に暴れたいなら、エクストラグランドバトルこそが最高の舞台です。
新ルールに翻弄されるか、それとも解禁された禁忌を使いこなして王座を奪うか。 皆様、それぞれの「正解」を見つけにいきましょう!


