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チャンピオンシップ25-26 Season 2 3on3 Autumn振り返り

こんにちは!山川洋明です。

いつもワンピースカードの記事を読んでくれてありがとうございます!

今回は、10月11日に開催された「チャンピオンシップ 25-26 Season 2 3on3 Autumn」の熱い戦いを振り返ります。

この大会は、熱気に溢れた多くのプレイヤーたちが集結し、まさに「最強のチーム」を決める場となりました。

愛知3on3を経て、さらに研究と練度が進んだ現環境。筆者も渾身のチーム編成で挑んだこの大会から、勝利の鍵、そしてチーム戦ならではの戦略を徹底的に分析していきます!

1. 店舗予選環境の結論:イムとエースの牙城

このAutumnシーズン、そして今回の3on3大会の分布を一言で表すなら、「黒イム赤青エースの圧倒的二強時代」です。

この二強の支配は、何も今回の3on3から始まったわけではありません。直前に開催されていたチャンピオンシップ店舗予選シーズンにおいても、その結果は明確に示されていました。全国各地で行われた激戦の末、権利を勝ち取り本戦への切符を手にしたのは、圧倒的な割合でイムとエースの使用者たちだったのです。

op13-002エース

つまり、今回の3on3大会に集まったチームの編成は、店舗予選という実戦を経たメタゲームの「結論」そのものであると言えます。

op13-079イム

愛知3on3の頃から続くこの強固な環境は変わらず、ほとんどのチームがイムとエースを軸に編成を組んでいました。この二強があまりにもデッキパワーが高く、その構築とプレイングの研究が極限まで進んだ結果、この両者に先手後手ともに安定して有利をとれるリーダーは、今のところ発見されていません。このAutumnシーズン、そして今回の3on3大会の分布を一言で表すなら、「黒イム赤青エースの圧倒的二強時代」です。z

op13-082五老星

この二強は、どちらも10ドンに到達すると、五老星連打やニューゲート連打といった大技が飛び交う、大味なゲームになります。かと言って、10ドン到達前に仕留めようにも、イムならチャルロス聖などのブロッカーや元々…ないではないか…が、エースならマルコが立ちはだかり、序盤のアグロも容易には通りません。

op13-042エドワード・ニューゲート

この難題を解決できず、最終的に多くのチームが「素直に練度をどこまで高められるか」という、極めてストイックな結論にたどり着いたと言えるでしょう。

しかし、これだけでなく、チーム戦には3つ目のデッキが必須です。イムとエースという圧倒的なデッキを軸にするとして、あと一つの椅子を誰に託すのか。この「サードデッキ」の選択こそが、各チームのメタゲームの読み練度を試す、最も重要なポイントとなりました。

その選択肢は多岐にわたりました。

  • エースが苦手とする盤面制圧力でぶち抜き、イム相手にも勝ち筋のある緑ゾロ
  • ドン加速から音速で10ドンに到達し、大型キャラの暴力で二強の準備が整う前に押しつぶす赤紫ロジャー
  • 禁止改定後もなおポテンシャルを秘め、ドン加速から大型キャラを立ち並べる青紫ルフィ
  • 相手が10ドンに到達する前に勝負を終わらせる、赤レイリー赤黄ベロベティといったアグロ勢。

この3つ目の、「イムとエースの二強環境にどう挑むか」という選択こそが、チームの頭を最も悩ませる、深い戦略のポイントとなったのでした。

2. 上位チームが選んだ「最強のチーム編成」

今回の大会結果、そして上位で目撃された編成からは、このストイックな環境における最強解が見えてきました。

【優勝編成】イム、エース、ゾロ

優勝を勝ち取ったのは、黒イム、赤青エース、緑ゾロというチーム編成でした。

これは、二強を軸としつつ、緑ゾロという「サードデッキ」で環境全体への対応力を高めた、非常にバランスの取れた形です。

優勝チームの赤青エースには、環境を解き明かす秘密兵器が2種類採用されています。

1種類目はアトモス

アトモス「UC」(青)[OP08-040]

アトモスはミラーマッチで先手を渡されたときも、相手のマルコを戻す動きでテンポよく逆襲できます。

このアトモスはイム相手にも再序盤にうっかり突き刺さることもあります。

天敵緑ゾロの序盤のキャラや赤紫ロジャーのダグラス・バレットを戻すことで序盤の攻防を有利に進められます。

2種類目の秘策はビスタです。

ビスタ「C」(青)[ST22-009]

赤青エースは終盤大味な展開になりがちですが、ビスタは終盤の攻防で活躍します。

おれァ‘‘白ひげ‘‘だァア!!!!からニューゲート降臨から、1ドンでビスタを出し、余った1ドンでラディカルビ~~~ム!!!!を構える動きができるのです。

ただでさえ盤石な赤青エースがさらに鉄壁となり、幾多のデッキを返り討ちにしたと言えましょう。

優勝チームの黒イムはシンプルな構成でした。

すべて天竜人関係者で固められています。

ステューシーの採用も見送られ、純粋なデッキパワーとプレイヤーの腕で勝利をもぎ取る構成です。

2000カウンターは最低限の8枚に絞られていますが、イベントカウンターやチャルロス聖で盤石の守りを見せます。

そして、優勝チームのサードデッキの席を担ったのは緑ゾロです。

序盤からミホークやゾロでアタック回数を稼ぎつつ、リーサルが見えたら鬼気 九刀流 阿修羅 抜剣 亡者戯で相手のブロッカーを排し、ルフィは海賊王になる男だ!!!でとどめをさします。

この王道の編成がプレイヤーたちの圧倒的な練度と相まって優勝の栄冠を手にするのでした。

【準優勝編成】イム、エース、ロジャー

そして、準優勝チームが選んだのは、黒イム、赤青エース、赤紫ロジャーという編成でした。余談ですが、筆者のチームも同じ編成です。

これは、「イムとエースを軸にしつつ、ロジャーのブン回りで相手を粉砕する」という攻撃的な戦略です。

赤紫ロジャーはドン加速から音速で10ドンに到達し、シャンクスゴール・D・ロジャーを叩きつけて、一気に押し込みます。とくにロジャーはイムとエースの最も硬い防御を崩すための明確な役割を持っています。

シャーロット・カタクリも赤紫ロジャーにおいて重要な役割を担います。終盤に相手が7000連打でアタックしようとするのも咎め、相手の気合いを入れて全ドンをつけてシャンクスやリーダーを狙ったとしてもきっちりブロッカーとして受け止めてくれます。

赤紫ロジャーはデッキ構成上ブロッカーの枚数を取れず、リーダーのパワーを上げて、手札で相手の攻撃を守る戦い方が中心になります。

うまくデッキが回ればこの方法でも十分ですが、今回のチーム戦のように長丁場となるとそうもいきません。うまく回らない時でも優秀なプランBを持ち合わせているかどうかが重要と言えるでしょう。

3. チーム戦で試される「敗者のゲーム」の奥深さ

筆者のチームは準優勝チームと同じ編成ながら、7回戦で3敗目を喫し、完走ならずという悔しい結果に終わりました。しかし、この結果から、3on3というチーム戦の奥深さを改めて痛感しました。

今回の環境は、基本的にミスった方が負けるゲームです。

  • 後手が有利な環境とは言え、キーカード(五老星やニューゲート)を毎回すべて引けるわけではありません。
  • 引けなかったときの手札にあるありあわせのカードたちだけで、どうやってプランBを組み立てるか。ここでプランを間違えると、先手後手の有利不利も簡単に逆転してしまいます。

上位チーム、特に準優勝チームは、基本的なプレイングの精度が高いことに加え、この「キーカードが引けない時の立ち回り」、すなわち「敗者のゲーム」の戦略が非常に秀でていたと言えます。

彼らは、ゲーム展開の組み立て方や大局観、そしてエースならリーダー効果をどこで使うかという基本的なプレイングに加え、手札が事故った際のプランBを徹底的に練習していたのでしょう。

チーム戦での勝利は、個人のスーパープレイではなく、3人全員がミスの少ない堅実なプレイを積み重ねて勝率の期待値をあげていくことが求められます。

そして、相手のミスを確実に捉えるという、地道な努力の賜物とも言えます。不運で負けたとしてもチームメイトが取り返してくれる。

そのためには、ミスを減らし、キーカードを引けなかったときのプレイングにも磨きをかけることが重要なのです。

4. まとめ

チャンピオンシップ 3on3 Autumn大会のレポート、いかがでしたでしょうか?

今回の大会は、黒イム赤青エースという圧倒的なデッキパワーを持つリーダーたちがいる中で、「どこまで練度を高められるか」が勝敗を分けるという、非常にシビアな環境でした。

これから始まる次のCSシーズンではEB03も発売されるので、環境はある程度変わるでしょう。

しかし、だからと言って現環境のリーダーたちを忘れていいわけでもありません。

今環境で培った練度や練習は今後にもつながる非常に大きいものです。

環境を乗り越える秘密兵器を探すことも大切ですが、まずは目の前の強力なデッキを、先手でも後手でも、キーカードが引けない時でも、勝ち切れるだけの練度を磨くこと。これが、個人戦、チーム戦を問わず、勝利への確かな道だと筆者は考えます。

筆者もこの悔しさをバネに、さらに研究と練習に励んでいきたいと思います!

それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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