「師弟の絆」新環境開幕!北海道CS!
6月8日、新環境「師弟の絆」が始まって初となる大規模大会「チャンピオンシップ2024 北海道CS」が開催されました。新弾で登場した強力なカードやリーダーたちが、はたしてどれだけ環境に食い込めるのか、多くのプレイヤーがその動向に注目していました。
今回は、ワンピースカードゲームのCSで初めて参加者のデッキ分布が公開されたこともあり、まさに新環境の幕開けを告げる重要な大会となりました。
デッキ分布から見る新環境の胎動
北海道CSで公開されたデッキ分布は以下の通りです。

- 青紫ルフィ: 約21%
- 緑ゾロ (新リーダー): 約19%
- エネル、紫ルフィ、青クザン(新リーダー)、緑ボニーなどそれぞれ5-6%と続く

注目すべきは、現環境のトップメタである青紫ルフィが約21%で最も使用率が高く、それに肉薄する形で新リーダーの緑ゾロが約19%と、堂々の2番手につけた点です。この2つのリーダーだけで、参加者の実に40%を占めるという結果は、新環境における彼らの存在感の大きさを物語っています。
しかもやっかいなのことに、どちらのリーダーもデッキパワーが高く、生半可なデッキを寄せ付けません。
青紫ルフィは試合が長引きさえすれば、終盤になれば追加ドローやサンジの二面展開で完全に大差をつけます。

そして、緑ゾロは青紫ルフィを倒しに来るアグロデッキに対して圧倒的な強さを誇ります。
相手のキャラを片っ端からレストにし、リーダーの攻撃で討ち取ったら、返す刀でリーダーにも刃を向けます。
とくにたしぎが強力で、相手のキャラをレストにしながらパワー7000で戦線を頑丈なものにします。

一方で、前環境で青紫ルフィへの強力なカウンターとして君臨した赤黄ベロ・ベティは、使用率がわずか4%にとどまり、新環境での立ち位置に変化が見られることを示唆しました。
前環境では立ち位置が良かったものの、今環境ではお得意様であった青紫ルフィが減少し、代わりに天敵緑ゾロが出現したことや、アグロ対決ではやや劣勢となる赤ゾロも立ちふさがることになったのです。
スイスドローを勝ち抜いた上位8名の顔ぶれ
激戦のスイスドロー予選を勝ち抜き、決勝トーナメントに進出した上位8名のリーダー内訳は以下のようになりました。
- 青紫ルフィ: 4名
- 緑ゾロ: 3名
- 赤ゾロ: 1名
使用率トップの青紫ルフィと2番人気の緑ゾロが順当に勝ち上がったことに加え、デッキ分布では使用率がさほど高くなかった赤ゾロが1名、見事にベスト8入りを果たしました。
決勝トーナメントの激闘
準々決勝では、使用率上位のデッキ同士が激突する白熱のバトルが繰り広げられました。
- 青紫ルフィ vs 緑ゾロ
- 青紫ルフィ vs 赤ゾロ
この激戦を制し、準決勝から決勝へとコマを進めたのは、緑ゾロと赤ゾロでした。
一見すると緑ゾロは青紫ルフィ相手にリーダー効果を発揮する機会が限られて、不利に見えます。
たしぎやくいなでレストにしたいキャラも限られます。
序盤であればレストにしたゾロ十郎やボンクレーなどを襲撃したあと、リーダーに強力な攻撃を叩き込むこともできます。
しかし、これらのキャラを失ったところで青紫ルフィにとってはあまり痛くも痒くもありません。
主役となる大型キャラたちはリーダーゾロに攻撃されたところで耐えきれるからです。

しかし、緑のキーカードホーディ・ジョンズでブロッカーとゴムゴムの巨人用のドンをレストにしたり、ルフィは海賊王になる男だで猛攻を仕掛けることで、軸をずらして戦うことは可能です。
赤ゾロは序盤から動物たちを多面展開し、速攻キャラで押し切ります。相手にリーダー効果をほとんど使わせないで戦います。
そして、決勝戦は、まさかの新旧「ゾロ」対決!「師弟の絆」で新たに登場した緑ゾロと、ワンピースカードゲーム初期から第一線で活躍し続ける赤ゾロが、北海道の頂点をかけて激突しました。
軍配が上がったのは、なんと赤ゾロ!
新弾環境の幕開けを告げる重要な大会で、古豪である赤ゾロが新時代のリーダーたちを退け、見事チャンピオンの座を掴み取りました。これは、新環境においても、赤ゾロというリーダータイプが健在であることを強く示す結果となりました。
今回の北海道CSの結果は、新環境が始まったばかりでありながらも、デッキ選択とプレイングの重要性を改めて浮き彫りにしましたね。新リーダーの活躍と、旧リーダーの意地が交錯する今後の環境から目が離せません!
来週以降の環境~青クザンが環境に殴り込めるか?
今回の結果だけで新環境のすべてが見えたわけではありません。特に、使用率は6%あったものの、ベスト8が遠かったリーダー青クザンには、来週以降の環境を動かす大きな可能性が秘められていると見ています。
秘めたるポテンシャル!「青クザン」が環境の主役になる日
北海道CSでは、青クザンは期待されたほどの成績を残せませんでしたが、その能力とデッキの地力は決して低くありません。むしろ、特定の相手には圧倒的な強さを見せるポテンシャルを秘めています。
1. トップメタ「青紫ルフィ」への対抗馬
青クザンは、現在のトップメタである青紫ルフィに対して強みを発揮できます。
- 8000ラインの暴力: 青クザンが率いる「海軍」のキャラたちは、パワー8000という現環境屈指の強力なラインを効率よく盤面に展開できます。
- 特に「モンキー・D・ガープ」のようなカードは、一度の登場で複数の高パワーキャラを並べることが可能。これにより、青紫ルフィがキャラを展開する前に一方的に押し込むことが可能です。
2. 新星「緑ゾロ」との相性
新リーダーとして注目を集める緑ゾロに対しても、青クザンは有利に立ち回れる場面が多いでしょう。
- 的を絞らせない盤面: 緑ゾロはリーダー効果で相手のキャラをレストにして、アタックでKOする能力に長けていますが、青クザンはリーダー効果で手札を整えつつ、高パワーのキャラを次々と展開できるため、緑ゾロに「討ち取られて困るキャラ」が少ない、という状況を作り出しやすいです。
緑ゾロの猛攻で盤面がスカスカになることは少なく、常に高パワーの壁が立ちはだかるため、有効な攻撃を通しにくいでしょう。
3. 鉄壁の守護神「アラマキ」の存在
青クザンを語る上で欠かせないのが、最強ブロッカー「アラマキ」の存在です。彼の登場は、相手のアタックをほぼ確実に1回止め、盤面を固める上で絶大な効果を発揮します。高パワーキャラで攻め立てつつ、守りは「アラマキ」に任せるという、攻守のバランスが取れた戦い方が可能です。
アラマキはずっと防御に回していたとしても十分強いです。リーサルが見えてから出撃させる重役出勤的な起用でも成果をあげます。

序盤の攻防が鍵!アグロデッキへの対策
一方で、青クザンデッキは、赤ゾロや赤黄ベロ・ベティのようなアグロデッキ相手には苦戦を強いられる傾向にあります。
- 序盤介入の難しさ: これらのアグロデッキは、序盤から小型キャラを大量展開し、リーダーへのアタックを繰り返してきます。青クザンデッキは、高コストの強力なキャラを並べることで真価を発揮するため、序盤の軽い攻防への介入が難しく、ライフを先行されやすいという弱点があります。
しかし、これは裏を返せば、序盤の攻防で有利を取ることができれば、青クザンにも十分にチャンスがあることを意味します。
ゴムゴムのJET大蛇砲がもたらす光明
そのカギとなり得るのが、汎用性の高い除去イベントゴムゴムのJET大蛇砲です。

- 序盤の除去手段: 相手の序盤の脅威に処理できるゴムゴムのJET大蛇砲は、青クザンデッキが苦手とするアグロデッキへの有効な対抗手段となります。
- 不要なら入れ替えればOK: もし「ゴムゴムのカルヴァリン」が使う場面が来なかったとしても、青クザンのリーダー効果があるため、手札コストを要求する他の強力な海軍キャラの効果発動時に、このカードを捨てて手札を入れ替えるといった柔軟な使い方も可能です。誰が相手でも出番がある、腐らないカードと言えるでしょう。
北海道CSの結果は、あくまで「師弟の絆」環境の序章に過ぎません。青クザンは、その安定した高パワー展開とライフ補充能力で、来週以降、多くのプレイヤーに新たな戦略の選択肢を提供し、環境を大きく動かす存在となるかもしれません。
来週の京都CSも楽しみにしましょう!
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