こんにちは!山川洋明です。
いよいよ今月末に新弾師弟の絆が発売されます!
今日は環境に影響を及ぼすカードをピックアップして一緒に見ていきましょう。
シャンクス~赤に念願の4コスト6000ブロッカー
赤のカードプールにとてつもないカードがやってきました。
シャンクスです。赤いデッキは軒並み大幅にパワーアップする可能性を秘めています。

4コストでパワー6000のブロッカー。他の色にはちょこちょこいたものの、赤には今までいませんでした。
まず、パワー6000ブロッカーがなぜ偉いのか説明します。この理屈を覚えておくと、ワンピカードの基礎力が高まり、プレイングの精度も上がります。
1. リーダーへの攻撃に「1ドン!!」の追加コストを強いる鉄壁
多くのリーダーはパワーが5000に設定されています。ここにパワー6000のブロッカーが立ちはだかると、相手はリーダーにアタックを通すために、最低でも1ドン!!をリーダーに付与しなければなりません。
5000リーダー vs 6000ブロッカー。こうなると、ドン!!なしのアタックはブロックされるだけで、リーダーのライフは守られます。相手は貴重な攻撃機会を一回無駄にしたことになります。
これは単に1ドン!!の消費を強いるだけでなく、相手のゲームプランを狂わせる要因となります。
2. 「本来やりたかった動き」を歪めるドン!!の消費
相手がアタックのために貴重な1ドン!!、あるいはそれ以上を使った場合、何が起こるでしょうか?
キャラ展開の遅延です。
本来であれば、そのドン!!を使って新たなキャラを展開できたかもしれません。例えば、5コストのキャラを登場させる予定が、ブロッカーを突破するためにドン!!を使ってしまった結果、4コストまでのキャラしか出せなくなります。
赤には今まで4コスト6000のブロッカーがいなかったため、相手の展開や攻撃を阻害することができなかったのです。
シャンクスがカードプールに加わったことで、ようやく相手の動きを妨害しながら戦えるのです。
さて、シャンクスにはもう一つの効果があります。手札を1枚捨てるとターン中-2000を相手リーダーかキャラにかけられます。
この効果はバカラと似ていますね。

バカラの+2000と比較すると、シャンクスの-2000の方が強力です。
なぜなら、リーダー緑ゾロや6コストの速攻ルフィなど連続で攻撃してくるリーダーやキャラには、パワーを下げる効果ならターン中ずっと影響を及ぼすからです。

重要なのは、バカラとシャンクスのどちらを使うかという問題ではありません。
両方入れることで手札のカウンターレスをより確実に処理できるようになったということです。
今までも赤ルフィや赤シャンクスなどは強力なデッキではあったものの、カウンターレスを引きすぎたときに防御ができず、あっさりライフを奪われて陥落することが多かったのです。

バカラとシャンクスをデッキに入れることで、カウンターレスの速攻キャラや大型キャラなどをより多く入れられるようになったのです。
今までカウンター値を心配して強力なカードを切り詰めて入れるか、リスクを覚悟して詰め込んでいくかしかありませんでした。
切り詰めたらデッキパワー不足、詰め込んだら安定感が皆無。どちらを選んでもトーナメントシーンでは厳しかったのです。
シャンクスによって、赤いデッキが復権するのか注目です。
リーダーゾロ~8000パンチ連打で盤面もリーダーも殲滅
師弟の絆で注目されているリーダーの一人、ゾロです。
緑のリーダーの中でもっとも攻撃的です。盤面を強力な攻撃で制圧し、相手のリーダーにもついでに襲い掛かります。

1. 盤面処理とリーダー強襲を両立
リーダーゾロ最大の特長は、相手のキャラを攻撃しつつ、その後で相手リーダーにもう一度アタックできるという強力な効果です。リーダーが複数回攻撃できるのは緑キッドも同様ですが、手札を一枚捨てる代償がありました。
それに対し、ゾロにはそうした代償もありません。
通常、ワンピースカードゲームの序盤から中盤にかけては、盤面にキャラを展開し、頭数を揃えていくことが重要とされています。
攻撃回数を増やし、試合を優位に運べるようになるからです。
そのため、序盤にリーダーへ多くのドン!!をつぎ込むことは、キャラ展開の遅れに直結し、結果として相手に盤面を制圧されるリスクを高めるため、一般的には推奨されません。
手札のカードを効率よく盤面に出せず、相手の展開力についていけなくなるからです。
2. 展開の遅れも問題なし
しかし、リーダーゾロはこのセオリーに対する明確な「解」を持っています。
- 盤面干渉力の高さ: 相手が展開してレストになったキャラを、リーダー自身のアタックで直接処理できるため、相手の盤面形成を妨害します。これにより、自身が多少キャラ展開で遅れたとしても、相手もまた強力な盤面を築きにくくなります。
- ライフへの直接的な圧力: キャラを処理した「ついで」にリーダーのライフまで削れるのがゾロの真骨頂です。最低でもパワー8000で攻撃するため、相手はライフを守るのが容易ではありません。
展開でやや遅れを取ったとしても、相手のライフを着実に奪っていくことで、決して不利になっていません。むしろ、盤面のキャラを次々と失い、さらにライフまで詰められる相手は、精神的に追い詰められていくでしょう。 - 相手の計算を狂わせる: 相手はブロッカーの使いどころに悩むでしょう。ブロッカーでリーダーを守ろうとしても、ゾロはそのブロッカーを処理した上でリーダーに斬りかかることができるです。
リーダーゾロは、自身の展開の遅れを「相手の盤面処理」と「相手のライフへの圧力」という形で補って余りある戦果を叩き出します。
これにより、ゲームの主導権を握り、相手が対応に追われる展開を作り出すのです。
3. 最高の相棒たしぎ – 潤滑油にして強力なアタッカー
そして、リーダーゾロの猛攻をさらに加速させる最高の相棒となるのがたしぎです。

たしぎは、パワー7000もあり、アタッカーとして十分に機能しつつ、登場時に相手のキャラをレストにし、ドン!!を3つリーダーゾロに付与する効果を持っています。これがリーダーゾロと噛み合い、とてつもないシナジーを生み出します。
- リーダー効果の円滑な起動: ゾロのリーダー効果はドン!!を3つ付与しなければなりません。定価どおりに運用するなら、なかなかキャラを展開できません。たしぎならキャラを展開しながらリーダーゾロの効果を起動できます。これにより、本来ならドン!!が足りずに諦めなければならなかった連続攻撃も可能になるのです。先手3ターン目にたしぎを登場させ、相手のキャラとリーダーに攻撃すれば、相当有利に試合を運べます。
- 盤面形成と攻撃の両立: たしぎ自身も戦力として盤面に残るため、ゾロのリーダー効果で盤面を処理しつつ、自身はキャラを展開するという、理想的な動きが実現します。展開の遅れを最小限に抑えながら、リーダー効果の恩恵を最大限に享受できるのです。
たしぎは、リーダーゾロを高みに連れていき、相手にとっては悪夢のような展開をもたらすキーカードと言えるでしょう。
びしばし相手のキャラもリーダーも攻撃しまくって勝利へ一直線です!
リーダークザン~パワー8000キャラ連打で環境を席巻
12弾環境に新たに登場するリーダー「青クザン」。
先に紹介したリーダー「緑ゾロ」のような、盤面とリーダーへの苛烈な連続攻撃で盤面を蹂躙する派手さこそありませんが、クザンには彼ならではの、堅実かつ強力なゲーム支配力があります。
一見穏やかに見えるその能力の裏には、環境を揺るがすポテンシャルが秘められています。

1. リーダー効果:地味ながらも海軍の屋台骨を支える手札交換
リーダークザンの能力は、「海軍の効果で自分の手札からカードが捨てられた時、捨てたカード1枚につき、カードを1枚引く」というもの。
一見すると、手札が減らないだけで、直接的なアドバンテージには繋がりにくいように思えるかもしれません。
例えば、海軍のカードつるを考えてみましょう。
つるは5コストで相手の選んだキャラを1体手札に戻す効果を持っています。
この効果を発動するために手札を2枚捨てる必要があります。
通常のリーダーであれば、5コストと手札2枚を消費して4000のキャラを出し、相手キャラをバウンスする、という動きになります。

しかし、リーダークザンのもとでは話が変わります。
つるの効果で手札を2枚捨てても、リーダー効果で即座に2枚ドローできるため、実質的な手札消費なしでつるの効果を発動できるのです。
これは、手札コストを要求する他の多くの「海軍」カードについても同様で、リーダー効果が戦略の安定性と継続性を大幅に向上させてくれます。
派手でははありませんが、手札の質を向上させ続けることで、相手との差を広げるまさに縁の下の力持ちと言える能力です。
2. 真の主役は「海軍」の精鋭たち!個々のカードパワーが戦局を覆す
リーダークザンの真価は、彼自身よりも、彼を支える「海軍」のカードたちの圧倒的なカードパワーによって発揮されます。
- モンキー・D・ガープ: 青クザンの屋台骨を支えるこのカードは、パワー8000ながらも、なんと自身よりパワー8000以下の「海軍」のキャラを追加で場に出すという驚異的な展開能力を誇ります。1枚のカードからパワー8000クラスのキャラが2体並び立つ様は、相手に絶望を与えるでしょう。

- サカズキ: こちらもパワー8000。追加ドローでリソースを供給してくれます。

- クザン: リーダーと同名のこのカードもまた、相手の動きを大きく制限する効果や、高いパワーで盤面に君臨することが期待されます。
単体でも強力ですが、リーダークザンの手札補充能力によって、積極的に効果を起動できるようになっています。

3. 8000パワーラインの景色!環境を支配する布陣を最も効率よく形成
リーダークザンと強力な海軍のキャラたちがもたらす最大の強みは、「パワー8000ラインのキャラを環境で最も効率よく、かつ安定して複数展開できる」点に集約されます。
パワー8000という数値は、青紫ルフィ相手にイベントカードか手札2枚を要求し続ける非常に重要なラインです。このラインのキャラが複数体並ぶということは、相手にとって処理の強要、展開の制限を意味し、盤面の主導権を完全に握ることにつながります。
環境に新たな風を吹き込むであろうリーダークザン。ぜひ注目してみてください。
バーソロミュー・くま~黄色の守護神
ワンピースカードゲームの勢力図を塗り替える可能性を秘めた一枚のカードが登場します。
その名は「バーソロミュー・くま」。
このカードは、黄色を含むすべてのデッキに4枚採用されるほどの、圧倒的なポテンシャルを秘めています。
なぜなら、くまは黄色デッキの戦い方を根底から変え、新たな次元の耐久戦略をもたらすからです。

1. 攻防一体のハイスペック!6コスト7000と破格のライフ回復能力
まず目を引くのは、6コストでパワー7000という頼れるスタッツ。
アタッカーとして十分に機能するこのパワーラインは、多くの場面で盤面を支えてくれるでしょう。しかし、くまの真価はこれだけにとどまりません。
- 登場時効果:手札1枚捨ててライフ回復
くまは登場時、手札を1枚捨てることで、自分のライフを1枚回復できます。ワンピースカードゲームにおいてライフアドバンテージがいかに重要かは言うまでもありません。劣勢を覆す時間稼ぎ、あるいは相手のリーサルプランを打ち砕くこの効果は、手札1枚のコストを支払って余りある価値をもたらします。
しかも、たった6コストでライフ回復できるカードである点も破格です。 - 除去耐性:「コスト+2」
さらに驚くべきは、くまが持つ除去耐性です。
登場したターンから、次の相手のターンまで自身のコストが+2されます(=コスト8として扱われる)効果により、相手の「シャーロット・リンリン」のような除去効果の対象範囲から巧みに逃れることができます。
これにより、相手の除去プランを大きく狂わせ、場に長く居座り続けることが可能になります。 - KO時効果:さらにライフ回復
極め付きは、くまがKOされた時にも発動するライフ1点回復効果。
つまり、このカード1枚で、最大でライフを2点も回復できるのです。登場時のライフ追加と合わせて、たった1枚のカードがもたらす継戦能力の向上は計り知れません。
2. 黄色デッキ躍進 ! 不沈空母のごとき耐久力へ
この「バーソロミュー・くま」の登場は、黄色デッキの戦略に革命をもたらします。
- 多色リーダーの救世主:
黄色を含む多色リーダーにとって、ライフ管理は常に悩みの種でした。
しかし、くまの存在がその悩みを大きく軽減します。ライフを回復する手段が増えることで、よりアグレッシブな戦略を取りやすくなったり、あるいは長期戦を見据えた戦い方が可能になったりするでしょう。 - 既存耐久リーダーのさらなる鉄壁化:
黄キッドや黄エネルといった、元々高い耐久力を誇るリーダーたちは、くまを得ることでまさに難攻不落の要塞と化します。相手のアタックをことごとく受け止め、ライフを回復し続け、リソースが枯渇した相手を悠々と打ち破る…そんな「超耐久デッキ」が現実のものとなるのです。
3. 対峙する者への警鐘 – 黄色デッキとの戦いは時間との勝負
「バーソロミュー・くま」を採用した黄色デッキと対峙する際には、これまで以上に戦略的な立ち回りが要求されます。
- 時間切れに要注意: 驚異的なライフ回復能力は、ゲームを長期化させる要因となります。悠長に構えていると、気づけば制限時間が迫り、時間切れで敗北…という事態も十分にあり得ます。
- スピーディーな決着を意識: くまのライフ回復を上回る圧倒的な攻撃力で押し切る必要があります。
ライフ回復相手には盤面をきっちり処理して一気にライフを削り取るのがセオリーの一つでした。
しかし、くまを倒してしまうとさらに相手にライフを差し上げてしまうことに。
丁寧に盤面を処理するか、盤面を放棄して一気にライフを削るか、難しい判断を迫られることになります。
まとめ:新環境を激変させる4枚たち
シャンクス、ゾロ、クザン、くまは新環境を劇的に変えてくれることでしょう。
今回の記事では紙面の都合で取り上げられなかった強力なカードたちもまだまだたくさんあります!
ぜひ新弾「師弟の絆」を一緒に楽しみましょう
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