こんにちは!山川洋明です。
神速の拳が発売され、環境は一気に青紫ルフィ一色に染まりました。
圧倒的なデッキパワーで他のリーダーたちを蹴散らし、瞬く間に最強デッキの一角に名乗りを上げたのです。
青紫ルフィの強さについては、先日の記事【神速の拳】青紫ルフィ隆盛!にて詳しく解説しています。

簡単にまとめると、青紫ルフィの強みは次の3点に集約されます。
- マリガン基準が比較的緩め:ドン加速とサンジさえ引ければ良く、安定感が高い。
- パワー6000のリーダー:相手のアタックを制限できる。
- 手札1枚の価値が低い:カードを惜しみなく使え、8ドンためれば毎ターン2ドロー。
これらの要素により、相手に理不尽なトレードを強要し続けることが可能になっています。
青紫ルフィは無敵ではない
「出る杭は打たれる」
青紫ルフィはあまりにも目立ちすぎました。
その結果、早くも全国各地で対策が進み、環境が変化し始めています。
特に有効な対策として挙げられるのが、序盤からの猛攻です。
この戦略では、青紫ルフィのリーダー効果を使わせる前に試合を決めることも可能になっています。相手の準備が整うまで待つ必要はありません。
やりたいことをやらせる前に、押し切ってしまえばいいのです。
今回は、青紫ルフィを打ち倒すアグロデッキたちを紹介します。
青紫ルフィへの刺客たち
1. 赤ゾロ
動物系キャラを並べ、パワー6000を連打する超攻撃的なデッキです。

パワー5000で展開するチョッパーからパワー3000を出せるチョッパーを出し、パワー3000のチョッパーまでの三面展開が決まるとほぼ勝ちです。
リーダー効果やドンの割り振りでパワー6000を4発叩きこめます。
後手1ターン目にうるせェ!!!いこう!!!!からパワー5000のチョッパーを出せれば、2ターン目には上記の三面展開が決まる可能性があります。
青紫ルフィは序盤にキャラを展開できないので、動物たちの猛攻を押しかえせません。
動物ゾロ側は序盤から猛攻を仕掛け、相手の手札をズタボロにします。相手がようやくの思いでリーダー効果を起動する頃には、モンキー・D・ドラゴンでとどめを刺しに行きましょう。
これまでルッチやエネルといった天敵の存在により、あまり活躍できていませんでした。しかし、青紫ルフィがその天敵たちを駆逐したことで、再び環境に台頭することになったのです。
2. 赤黄ベロベティ
革命軍のキャラを展開し、リーダー効果でパワー8000の猛攻を仕掛けるのがベロベティです。

先手ならエンポリオ・イワンコフから革命軍のキャラを並べていきます。
後手ならエンポリオ・イワンコフやコアラから多面展開するのが容易にできます。
しかも、相手の攻撃を受ければ、トリガーからモーリーやリンドバーグが援軍として駆けつけてくれることもあります。
頭数を揃えて、リーダー効果を使えば青紫ルフィはひとたまりもありません。早ければ5分程度で試合が終わります。
圧倒的な攻撃力を誇るベロベティですが、以前は青ドフラミンゴや黒ルッチの存在が脅威でした。
青ドフラミンゴ相手は、キャラ同士の殴り合いになると、手札やライフの差で不利になりがちだったからです。黒ルッチは革命軍のキャラたちを容赦なくせん滅するため、リーダー効果を発動すらさせてくれません。
しかし、青紫ルフィが青ドフラミンゴや黒ルットを環境から押し出したことで、ベロベティの立ち位置が大きく向上しました。
3. ヤマト
リーダーに全ドンを付けてダブルアタックを仕掛け、ホーディ・ジョーンズで一気に勝負を決める。
ヤマトにはユースタス・キッドで耐久できる超新星型、おれの”侍”になれ!!!で豊富な物量で戦うワノ国型、オームからホーリーを展開する空島型などがあります。
どんな型であれ、ホーディ・ジョーンズの奇襲が対戦相手の神経をすり減らします。
神速の拳でジンベエが登場したので、筆者は魚人族型を組んでみました。

ヤマトは盤面を作るのがやや苦手なので、ジンベエによる盤面処理がありがたいのです。
登場時効果は使えないものの、レストキャラにアタックを仕掛けられる能力だけでも十分使えます。
ヤマトはポテンシャルも高く、前環境でも勝利をおさめてきました。それでも青ドフラミンゴの物量戦に長らく苦しめられてきたのです。
しかし、青紫ルフィが青ドフラミンゴを環境から駆逐したことで、復活の兆しを見せています。
アグロキラー緑紫ルフィ
「アグロデッキたちが青紫ルフィを駆逐するんだ!」
と、単純に環境が推移するとは限らないのがワンピカードの面白いところです。アグロデッキたちには天敵カードが存在します。

エレクトリカルルナを擁する緑紫ルフィがアグロデッキに立ちはだかります。
赤ゾロも赤黄ベロベティも小型キャラたちを中心に戦うデッキです。構造上エレクトリカルルナが突き刺さってしまいます。連打されようものならひとたまりもありません。
もともと緑キャロットの必殺技としてエレクトリカルルナは使われていましたが、緑紫ルフィのミラーマッチでも有効だったため、出張することになったのです。
ヤマトなら小型キャラを並べないので、エレクトリカルルナで完封されることはありません。しかし、緑紫ルフィはその気になればドンを余らせて戦うことができます。
ブロッカーを複数立てて、2ドン構えてターンを返す。
このプレイングをされると、ホーディ・ジョーンズでもすべてをレストにすることができません。残ったドンかブロッカーに阻まれるため、とどめを刺すことができなくなってしまうのです。
また、最近の緑紫ルフィからユースタス・キッドは抜けてきていますが、アグロデッキが増えるのであれば、また戻ってくる可能性もあります。
青紫ルフィに有利が取れるデッキたちは、次のフェイズでは緑紫ルフィをどう乗り越えるのかという課題と向き合うことになります。
青紫ルフィの最適化~ミラーを見るか、アグロを見るか
アグロデッキの台頭は青紫ルフィ使いたちの頭を悩ませることになります。
「ミラーマッチに強くすると、アグロに弱くなる」
「アグロに強くすると、ミラーマッチに弱くなる」
相反する二つの課題が現れることになったからです。
そして、青紫ルフィにとってお得意様にしてきたデッキたちが次から次へと姿を消していきます。
青紫ルフィに滅ぼされたリーダーを使っていたプレイヤーたちが、青紫ルフィか青紫ルフィを倒すデッキに乗り換えるのです。
たとえ青紫ルフィの勝率が今どれだけ高くても、徐々に低下していきます。環境が進めば進むほど、ミラーマッチや不利マッチが増えていくからです。
ミラーマッチに特化するか、対アグロ性能を高めるかは環境の変化次第です。
スタンダードバトルやフラッグシップバトルでアグロデッキが青紫ルフィを刈り取りまくることになれば、青紫ルフィもいよいよアグロ対策が本格的になるでしょう。
それまでは数の多いミラーマッチ対策が中心になります。
おわりに
今日は青紫ルフィを倒しにくるアグロデッキとして、ゾロ、ベロベティ、ヤマトを紹介しました。
いずれのリーダーも環境の変化に一石を投じることでしょう。
これらアグロデッキはエレクトリカルルナに完封される弱点を抱えていますが、研究が進めばその弱点を克服する可能性もあります。
現在天下をとっている青紫ルフィは今後得意な相手が減少し、ミラーマッチや天敵対策が進むことが予見されます。
環境は始まったばかりですが、今週末にはバンダイフェスもあります。
大型イベントやフラッグシップバトル、日々のスタンダードバトルなどに向けて、ぜひ楽しく戦いましょう!



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